簿記の勉強方法(実践編②)

どうもAKIRAZAKAです。



前回は

(1)講義の受け方

(2)過去問分析

を書いていきましたが、今回は勉強の主である復習の方法を書いていきたいと思います。


まず最初にAKIRAZAKAが復習に使っていた教材を紹介してきたいと思います。AKIRAZAKAはLECですが、他の予備校の人はこれらに対応するものがあるはずです。


①インプットレジュメ

②テキスト

③短答問題集

④答練



①からですがLECの簿記講師はテキストでは講義を展開せず自前のレジュメでインプット講義を展開していました。そのため②テキストは基本問題を解くためだけの教材でした。


③についてですがこれは過去問を引っ張り出したもので、重要度に応じて問題数が多い問題集です(例えば短答形式の問題がリース7題、退職給付8題、引当金3題という感じです)。


最後④についてですがこれは特に説明は不要だと思います。どの予備校でもあるアレです(笑



では実際に復習の流れですが、①レジュメ→②テキスト→③短答問題集の順で復習していきます。


まず①レジュメですが、これは完璧に読もうとはせず大まかな流れを理解中心で回すことを心がけて下さい。決して暗記しようとはしないで下さい。このレジュメの理解が高ければ高いほど本試験での初見の問題にも対応できるようになります。


そのままの流れで②テキストの過去問を意識した基本問題「だけ」を解いて下さい。


例えば最初ならば現金預金になっていたのですが、ここでの最重要論点は「銀行勘定調整表」なのでこの例題のみを解くということです。なぜなら現金預金で圧倒的に出題されている形式が「銀行勘定調整表」だからです。


ここでポイントなのは、一仕訳だけの例題は完全に無視をし、まとまっている総合形式の例題だけをやって下さい。これは類似問題からの時間の節約です。どうせ同じ問題なら一気にまとまっている一題をやった方が早くすみます。また常にゴールを見据えた学習が出来ます。


そしてこの流れで次に出題頻度の高い形式をやります。ここでの論点でいったら「現金過不足からの雑損益」です。


なのでAKIRAZAKAは現金預金の例題は、テキストでは18題あったのですが4題しかやっていません。他は全く解いてもいないし目も通していないです。


次に短答問題集をやります。当然最初はレベルも高く形式になれていないので解くことは出来ないはずです。ただこの慣れはかなりの経験値になります。



という風にこのような順序で復習していきます。




では実際に「どのように解いていくのか」を書いていきたいと思います。一番知りたいのはここだと思います。



まず②テキスト③短答問題集の共通意識ですが、とにかく何故そのような解き方になるのかと自分の頭を使って、とにかく考えながら解いてください。ここでスピードに関しては一切意識する必要はありません。むしろスピードを意識することは思考放棄に繋がり害悪です。


なので「解き方の暗記」というロボットみたいな機械的な事は絶対にしないで下さい。確かに最終的にはこのレベルまでに仕上げる必要がありますが、これは考えながら何回転も解いていくうちに自然に身に付きます。「解き方の暗記」をすることにより本試験での応用問題にほぼ確実に対応出来なくなります。


ここで本試験の応用問題ですが、ほどんとの場合が基本的な考え方からの思考を試す問題になります。


例えばですが2016年12月の問題から在外子会社の間接所有という複雑な形式が出題されました。こんな問題自体どこの予備校も対策していないと思います。ただこの形式から問われているのは最後の利益剰余金のみで残りはそれ以前の資料から解くことが出来ます。


AKIRAZAKAもこの利益剰余金は他の全ての問題を3回位見直してからラスト5分ぐらいで取りかかりました。なのでこの時点でやるべき問題ではないとは思うのですが、この問題自体は思考をシンプルにするだけで解くことが出来ます。


要は間接所有されている会社の利益から、所有株式分だけの利益を加えるだけです。この「シンプルな考え方」を持ち、あとは集計するだけです。


確かに口で言うのは簡単で実際に解けるか別問題です。ただこの試験を受ける人達は何回も連結の問題を解いてきているので「解く技術」は持っているはずです。


あとはこの「シンプルな考え方」と「解く技術」を使えば解ききることは出来るはずです。


なので「見たことないから解けない」という意識を捨ててください。これを捨てないとアホみたいな量の問題を解き続けなくてはなりません。


見たことない問題から「考えればわかる」という意識を持てば、初見での問題でもその場で考えればいいや、という心の安定にもなります。



そのため本試験で「考えればわかる」の状態にするために、日々の勉強もこれを意識して考えながら問題を解く必要があります。普段から機械的な解き方をしている人が本試験で「考えればわかる」を出来るはずはないですよね。



なのでもう一度書きますが、スピードは一切意識せずに考えながら解いていってください。




ではここでまた少し過激なことを書きます。


よく早く成果を出したいがため「解き方の暗記」を何ヵ月も前から完璧にしようとする人が多くいます。ただAKIRAZAKAにとって大事なのは「試験日」に問題が解けることです。


なので何ヵ月も前から暗記をすることは全くもって意味がないです。


そういう人ほど本試験が終わったあとに「あの基本問題さぁ、1ヶ月前までは完璧だったんだけどなー」と出来なかった言い訳をします。


その言い訳が成立するのなら全受験生が同じ言い訳を出来るはずです。なぜならその論点を勉強した時が一番その論点をわかっているからです。なのでAKIRAZAKAも当然「あの本試験の問題、3ヶ月前に復習した時は完璧だったんだよなー」と言えます。


言わないけどね!!(笑


これってめちゃくちゃダサくないですか?



だからこそ考えながら何回転も解くことにより「試験日」に仕上げることが大事なのです。



なので今現在、全然点数が安定していない人でも諦めないで下さい。考えながら解き続けていけば爆発的に解ける日がきます。


AKIRAZAKAも最初はまったくと言っていいほど点数が安定しませんでした。ただこの考え方を貫いたことにより「試験日」である本試験では、初見の問題が出た時でも慌てず考えなら解くことによって、結果簿記の計算ではパーフェクトでした。


なので意味のない早めの完璧にこだわらないで下さい。それはただの自己満です。



今回はこの位にしておきます。まだ答練の使い方ついて言及していないので、次はこの言及と書き残したことを書きたいと思います。



ではでは。



AKIRAZAKA。