簿記の勉強方法(実践編①)

どうもAKIRAZAKAです。



前回は簿記の勉強方法として「入門講義を受けて」と書きました。


では実際にどうやって勉強をしていくか順次書いていきたいと思います。



(1)講義の受け方


まず講義の受け方ですが「圧倒的な理解」をしてください。何故そうなのか?どうしてこれがあるのか?と常に考えながら受講して下さい。



これには理由がありまして、勉強の主である「復習を楽にするため」です。


しっかりとした理解が伴っていれば復習に時間は大してかからないはずです。しかし理解が伴っていなければめちゃくちゃ復習に時間がかかるはずです。


考え方としては講義を苦労して理解すればするほど今後の復習が楽になると思ってください。


ここで理解なのですが、「中学生にわかりやすく、自分の言葉を使って説明できること」と捉えてください。


これはただ単純に講義を受けてわかったつもりになっただけでは、自分の言葉で説明が出来ないからです。


ここでダメなのが講師の言葉やテキストの用語でそのまま吐き出す説明です。これは自分のものになっていないからです。


こうやって講義を受けるだけで成績は劇的に変わるはずです!是非やってみてください。



※もし講師が「解き方のテクニック」を中心に講義を展開する人ならば、どうしてそうなるんだろう?と考えながら受講してみてください。板書写しに必死になる受講スタイルは、応用がきかなくなるので決して良い方法ではないです。



(2)過去問分析について


次に過去問分析ですが大きく、

①出題論点の頻度

②どういう問われ方

の2つで考えて見てください。



例えばストック・オプションですが、

①近年ほぼ毎回出題されている。

②株式報酬費用か新株予約権残高を算定させるワンパターン。条件変更が頻出。


これは比較的分かりやすく分析できると思います。つまり条件変更の問題を中心に学習すればいいのです。



次に少し難しい分析についてやっていきます。


個別キャッシュ・フロー

①大体3回に1度

②営業キャッシュ・フローしか出題されていない


分析をするとこういう現実があります。ここから分かるように数回に1問しか出ていません。また営業キャッシュ・フローしか問われていないことからやるべきものはハッキリしてきます。


つまり営業キャッシュ・フローだけでよく、投資・財務キャッシュ・フローは切っていいと思います。



こういう書き方をすると「いやいや切って言い分けないでしょ!出たらどうするの!?みんなこれぐらいはやってくるから!アホか!!」

と聞こえてきそうですね。


その言い分に大しての意見はこうです。


①そもそも近年出ていない論点をやる必要はあるのか。

②合格するのが目的であり研究者になるわけではない。

③科目は簿記だけでなく他にも管理・企業・監査と勉強するものがたくさんあり、時間も制約がある。


特にAKIRAZAKA言いたいのは③ですね。時間が無限にあるのならまあやってもいいでしょう。ただそうではないはずです。


その出ない論点に時間を割り振っても出ない可能性が高いのなら、もっと出題頻度の高い別科目の論点をやった方が時間に対する得点力は確実に上です。


私は短答・論文共にトータル力だと思っているので、出ない簿記の論点をやるよりも苦手な科目をやる上がトータル力は上だと確信しています。




・・・ここでちょっと過激なことを書きます。もしかしたら消すこともあるのでよろしくお願いします。


予備校の講師はよく「C論点だけどここまではやっておいてね。もし出題されたら他の受験生と差がついてしまうから、直前期でいいからー。」と言います。


何故こんなことを言うのかというと「予備校の都合」のためです。「もし」出てしまったら受験生に文句を言われて信用が下がるからです。これを恐れて講師は「ここまでは講義・答練で出しましたから」と保険をうっているのです。


ただこれは受験生の目線ではありません。いわゆる自分達のヘッジ手段として出題範囲をどんどんと増やしていくのです。


そして受験生は真面目だからこの膨大な範囲を言われた通りにやろうとして消化不良になるのです。


出ないのに!!



だって少し考えればわかるはずですよ。C論点を直前に見ることは、出ない所に無駄に時間をかけることです。そのせいで頻出なA論点の精度が確実に落ちます。


本来ならば直前期ほどA論点をやるべきはずなのに考えが逆になっています。だから本試験で基本論点をポコポコ落としている受験生が多いのです。そりゃそうですよ、大事な時間をC論点に使っているのですから。



なので皆さんも是非過去問分析をやってみてください。そうすればかなりの範囲を削減出来るはずです。



まあこんなものですかね。もっともっと書きたいことがあるのですが、それはまた需要があれば書きたいと思います。



次回は勉強の主である復習の仕方について書いていきたいと思います。よろしくお願いします。



最後に、論点を「切る」っていうのはネガティブっぽく聞こえるので「戦略」と変換してください。そうするだけでスマートな感じがしますよね(笑



AKIRAZAKA。